本事例は、聴覚特別支援学校の体育館という条件から、雨音を軽減することが要件となりました。既存の瓦棒屋根では雨音が大きく、生徒にとって負担となっていたため、断熱材を二重に敷設することで衝撃音の低減を図っています。また、本校は姫路城の近くに位置し、屋根材には延焼対策が必要な区域に該当するため、飛び火認定を取得した仕様であることが求められました。音環境の改善と、区域条件に適合する安全性を両立した事例です。
(現場レポート39号掲載)
体育館の雨音を抑える二重断熱防水工法。
聴覚特別支援学校での瓦棒屋根改修。
聴覚特別支援学校の体育館という条件から、補聴器を通すことで金属屋根に当たる雨音が強調されやすく、雨天時の音環境改善が課題となりました。このため、雨音を軽減する防水構成が求められ、断熱材を二重に敷設して衝撃音を軽減するLCS- R工法を採用しています。
●「雨音軽減×高断熱」防水システムを支える3つの技術。
POINT 1 二重断熱材
断熱材を二層で敷設し、衝撃音を吸収。雨音軽減と断熱性向上に寄与。
POINT 2 チューブワッシャー仕様
瓦棒の山部に確実に固定でき、耐風圧性能を高める仕様。
POINT 3 補強ブラケット
固定力を高めるため、ディスク下にブラケットを追加。金属屋根の動きにも追従。
国宝・姫路城に近接する区域に必要な「飛び火性能」
姫路市は市街化区域の多くが建築基準法第2 2 条区域に指定されており、屋根には延焼を抑える性能を持つ仕様が求められます。本校もこの区域に該当しているため、防水改修においては飛び火認定を取得した工法の採用が条件となりました。これらの区域要件に対応しつつ、既存の瓦棒屋根の特性にも適合する防水仕様として、飛び火認定を取得した本工法が採用されました。
飛び火認定 | DR-2124(3) |
仕様 | 瓦棒屋根二重断熱防水工法 |
仕様シート | リベットルーフSW |
兵庫県立姫路聴覚特別支援学校
| 構造 | S造 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県 姫路市 |
| 施主 | 兵庫県 |
| 施工 | 第一化学工業株式会社 |
| 防水施工 | 第一化学工業株式会社 |
| 建物の種類 | 学校教育施設 |
| 新築/改修 | 改修 |
| 施工時期 | 2024.12~2025.3 |
| 下地 | 金属下地(折板/耐火デッキプレート/瓦棒屋根など) |
| 仕様・規模 | アンカー固定工法 MIHD-SW15NU:631㎡ |
| 断熱仕様 | 外断熱工法 |
| シート固定方法 | アンカー固定 |



