屋上防水で社会を支える アーキヤマデ

千葉学建築計画事務所による設計。
ハイブリッド構造建築に「LCS工法」が採用。

安積中高一貫校整備(建築)工事

撮影:吉田写真事務所

千葉学建築計画事務所による設計。
ハイブリッド構造建築に「LCS工法」が採用。

本事例は、RC造を主体に、S造と一部床に木構造を取り入れた新校舎の建築計画です。隣接する重要文化財の外壁や屋根を「転写」するコンセプトのもと、多様な学びの場が構成されています。S造屋根部には「リベットルーフLCS工法」を採用。屋根構成の軽量化が、建築計画に求められた屋根形状や空間構成の実現を支えています。
(現場レポート39号掲載)

採用された防水仕様(イメージ)

転写された屋根面は勾配として内部に現れ、教室やラウンジが緩やかに連なり、 多様な学びの場を生み出しています。
転写された屋根面は勾配として内部に現れ、教室やラウンジが緩やかに連なり、 多様な学びの場を生み出しています。

保護コンクリート部には、クラクタイト、パラボードを採用。

保護コンクリート仕上げの屋根部では、パラペット部に「立上り防水保護材 パラボード」と保護コンクリート部目地に「成形伸縮目地材 クラクタイト」が採用されています。防水層を確実に保護しつつ、仕上げ工程の効率化にもつながる構成として計画されました。

立上りはパラボード、平場はクラクタイトによる保護コンクリート仕上げ。防水層の耐久性と仕上げの均一性を高めています。
立上りはパラボード、平場はクラクタイトによる保護コンクリート仕上げ。防水層の耐久性と仕上げの均一性を高めています。

S造部の屋根軽量化にリベットルーフLCS工法が貢献。

S造部は、旧校舎を「転写」した大屋根の立ち上がりをかたちづくる部分で、RC造の上に鉄骨構造を組み上げて構成しています。鉄骨構造の軽量性を活かし、建物を特徴づける大きな吹抜け空間が実現されました。屋上防水には、軽量構造と相性の良い「リベットルーフLCS工法」を採用。断熱と防水を一体化した構成とすることで、軽量化に寄与しつつ、安定した防水性能を確保しています。

LCS工法断面図
LCS工法断面図

採用された「リベットルーフLCS工法」は、デッキプレート 上に断熱材と防水層を一体で構成する軽量防水システム です。コンクリートを打設せずに施工できるため、構造体 の負担を抑えながら高い防水性を確保します。

防水と構造を考慮したパラペットレスの納まり。

特注FL鋼板を用いたパラペットレスの納まりを採用し、構造と防水を一体的に構成しています。立上りの構造材を設けずに防水を納めることで、軽量構造の特性を損なわず施工精度と耐久性の両面で合理的なディテールとしています。

南側より
北側より

特注FL鋼板と下地鋼板で風の吹き込みを抑制

(上)軒先部とケラバ部の仕上り。(下)下地鋼板の施工途中。

勾配屋根部分はアンカー固定工法とウレタン塗膜防水の併用。

一部を勾配屋根とすることで、旧校舎のイメージを外観にも引き継いでいます。傾斜部はCLTスラブとRCを組み合わせたTCC(コンクリート複合床)構造上にアンカー固定工法を採用し、立上り天端部のウレタン塗膜防水と連続した防水層としています。

南側庇の立上りからウレタン塗膜防水が連続し、勾配屋 根でリベットルーフと取り合う構成。
南側庇の立上りからウレタン塗膜防水が連続し、勾配屋根でリベットルーフと取り合う構成。
中庭側を勾配屋根とすることで、旧校舎を転写するコンセプトをより身近に感じさせる外観となっています。
中庭側を勾配屋根とすることで、旧校舎を転写するコンセプトをより身近に感じさせる外観となっています。

安積中高一貫校整備(建築)工事

構造 RC造・S造
所在地 福島県 郡山市
施主 福島県
設計 株式会社千葉学建築計画事務所
監理 株式会社千葉学建築計画事務所
施工 隂山建設・清水工業特定建設工事共同企業体
防水施工 日新建工株式会社 東北支店郡山出張所
建物の種類 学校教育施設
新築/改修 新築
施工時期 2024.10〜12
下地 コンクリート下地(RC/PC/PCaなど)金属下地(折板/耐火デッキプレート/瓦棒屋根など)
仕様・規模 LCS工法:808㎡ 
アンカー固定断熱工法:42㎡
断熱仕様 外断熱工法
シート固定方法 アンカー固定

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