屋上防水で社会を支える アーキヤマデ

坂 茂氏が手掛けた環境配慮型建築。
自然と調和する博物館の屋根にリベットルーフが採用。

豊田市博物館

坂 茂氏が手掛けた環境配慮型建築。
自然と調和する博物館の屋根にリベットルーフが採用。

地域と未来をつなぐ環境配慮型建築

建築家・坂 茂氏が設計を手掛けた豊田市博物館にリベットルーフ防水システムが採用されました。本博物館は豊田市の歴史や、文化、自然、産業などについて、さまざまな角度から知ることができる施設です。持続可能な設計と環境への配慮が合わさり、周囲の自然環境と調和しています。本事例において、リベットルーフがどのように貢献したのか、その詳細をお伝えします。
(現場レポート38号掲載)

谷口吉生氏による設計「豊田市美術館」と隣接し、文化発信の拠点が一体となっています。
谷口吉生氏による設計「豊田市美術館」と隣接し、文化発信の拠点が一体となっています。
エントランスに設けられた「えんにち空間」
エントランスに設けられた「えんにち空間」

建物の概要

本事例は、RC造、S造、木造を組み合わせた混構造です。屋根の大部分に太陽光高反射シート「リベットルーフCOOL」を採用し、コンクリート下地部には「連結ディスクADC」を使用して太陽光設備を設置しています。また、建物の約1/5を木造とすることで建設時のCO2排出量を抑制。省エネと創エネを両立させた、環境に配慮した建築物です。

A:軽量性と固定強度を両立する防水仕様

木下地部 接着断熱工法(FW-COOL20NUV)を採用

B:連結ディスクADCで太陽光設備設置

コンクリート下地部 接着工法(F-COOL20)を採用

Aリベットルーフ防水「接着断熱工法」で軽量性と固定強度を両立

木下地部には、太陽光高反射シート「リベットルーフCOOL」を用いた「接着断熱工法」が採用されました。木造建築特有の木材の伸縮や反りによるシートの浮きを防ぐため、断熱材の上に「AYパネルV」を敷設して母屋に機械固定し、安定した下地を構築。その後、リベットルーフを全面接着することで、優れた固定強度を確保しています。リベットルーフ防水システムの軽量性と高い固定強度を両立した木造建築に適した仕様です。

歩行・接着断熱工法
歩行・接着断熱工法
「リベットルーフCOOL」は太陽光による温度上昇の主因である近赤外光を効率よく反射し、シート面の温度上昇を抑制します。夏季における室内への熱流入を抑え、空調負荷の軽減が得られます。
「リベットルーフCOOL」は太陽光による温度上昇の主因である近赤外光を効率よく反射し、シート面の温度上昇を抑制します。夏季における室内への熱流入を抑え、空調負荷の軽減が得られます。

適切な勾配で雨をドレンに導く雨仕舞い

特殊な形状を持つエントランス部の屋根は、適切な勾配と側溝を設けることで雨水がスムーズにドレンへ流れるよう設計されています。木構造の施工性を活かし、複雑な勾配を実現し、排水性能とデザイン性を両立させています。

勾配で生じた段差部

建物をシャープに見せる軒先の納まり

軒先は笠木金物を設置するため、特注FL鋼板を用いています。野地板に固定した下地鋼板を特注FL鋼板で挟み込むように納めています。

地上から見た軒
側溝部から軒先にかけて非断熱仕様としています。

B:楕円形屋根への太陽光設備の設置について

2階、4階部分にあたる楕円形の屋根は、コンクリート下地にリベットルーフ防水「接着工法」で防水施工を行い、乾式鋼製基礎「連結ディスクADC」を用いて太陽光モジュールを設置。「連結ディスクADC」により、太陽光モジュールを低く設置することができ、最小限のクリアランス幅で、効率的な太陽光設備の設置を実現しています。

景観を配慮した太陽光モジュールの低設置

「連結ディスクADC」での太陽光設置は、太陽光モジュールがパラペットの高さより低く納まります。地上からモジュールが見えないため、景観に配慮した太陽光設備設置が可能となります。

低設置のため、クリアランス幅3 5 0 m mでも太陽光 モジュール上に影が落ちない設計です。
低設置のため、クリアランス幅3 5 0 m mでも太陽光 モジュール上に影が落ちない設計です。

エネルギー自立度を高め「ZEB Ready」を取得

本物件は、総合博物館として初めて「ZEB R eady」を取得しています。ZEB Readyとは、太陽光発電などの導入により、エネルギー消費を50%以上削減した建物を指します。本物件では、エネルギー効率を評価する指標であるBEIが0.29を達成し、エネルギー消費を71%削減しました。省エネ・創エネにおいて、屋根づくりの点からリベットルーフ防水が貢献しました。

豊田市博物館

構造 RC造・S造・木造
所在地 愛知県 豊田市
施主 豊田市
設計 株式会社坂茂建築設計
施工 清水・トヨタT&S・三栄建設共同企業体
防水施工 中央建材工業株式会社
建物の種類 官公庁舎・公共施設
新築/改修 新築
施工時期 2023.5~8
下地 コンクリート下地(RC/PC/PCaなど)木・ボード下地
機能 高反射
仕様・規模 接着工法 F-COOL20:1,425㎡
接着断熱工法 FW-COOL20NUV:1,468㎡
連結ディスクADC EBベースレール仕様:63kW
断熱仕様 外断熱工法
シート固定方法 接着

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