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LCS-R工法で折板屋根を改修した事例。 次回の防水改修を見据え、ロングブラケットを採用。

保健医療大幕張キャンパス体育館屋根改修工事

LCS-R工法で折板屋根を改修した事例。 次回の防水改修を見据え、ロングブラケットを採用。

体育館の折板屋根を「LCS-R工法」で防水改修した事例です。折板屋根改修の場合、適切な固定強度を確保するため、補強用ブラケットを設置して断熱材を留め付けます。本事例では、将来的な防水改修を見据え、ロングブラケットを使用しています。次回の防水改修時に、新たにブラケットを設置する必要がなく、工程とコスト削減に繋がります。
(現場レポート38号掲載)

既存折板屋根。塩ビシート防水撤去後。
既存折板屋根。塩ビシート防水撤去後。

採用された防水仕様(イメージ)

採用された防水シート

折板屋根におけるロングブラケット

本物件で採用される「ロングブラケット」は、将来的なメンテナンスコストの大幅な削減を目的とした部材です。

主な特徴と導入のメリットを整理いたします。

1. ロングブラケットの役割

折板屋根防水改修(LCS-R工法)では固定ディスクの引き抜き強度を確保するため、補強ブラケットを用います。既存の屋根の上に断熱材を敷き詰め、その上から防水シートを固定(ファスニング)します。通常、この固定作業のためにブラケットを屋根に設置しますが、ロングブラケットを使用することで、以下の違いが生まれます。

通常のブラケット: 改修のたびに防水層を撤去し新たなブラケットを設置する必要がある場合がある。
ロングブラケット: 初回の施工時に設置しておけば、次回の防水改修時にも同じブラケットを利用して防水シートや断熱材を固定できるように設計されています。

2. 導入のメリット

ライフサイクルコスト(LCC)の低減: 将来の防水改修時、新たに屋根へ穴を開けたりブラケットを追加したりする工程が不要になります。これにより、将来の改修工事における工期短縮と施工費用の低減が可能です。

屋根の健全性維持:繰り返しの改修でも、既存のロングブラケットを再利用できるため、屋根材へのダメージ(ビス打ち等による穴あけ)を最小限に抑えることが可能です。

3. 想定される利用シーン

体育館、工場、倉庫など、長期的な維持管理が必要な大型物件の屋根改修。

「一度きりの改修ではなく、建物寿命全体を見据えた資産価値維持を行いたい」というニーズがある場合。

結論として、ロングブラケットは単なる取付金具ではなく、建物の長寿命化と将来の修繕費抑制を両立させるための「将来を見据えた仕様設計」の要といえる部材です。もし今回の改修検討物件が長期運用を前提としているのであれば、非常に有効な選択肢となります。

保健医療大幕張キャンパス体育館屋根改修工事

構造 S造
所在地 千葉県 千葉市
施主 千葉県
設計 ときた建築設計事務所
県土整備部施設改修課
監理 県土整備部施設改修課
施工 上松工業株式会社
防水施工 株式会社人見防水
建物の種類 学校教育施設
施工時期 2023.7~11
下地 金属下地(折板/耐火デッキプレート/瓦棒屋根など)
機能 高反射
仕様・規模 LCS-R工法
MIHD-COOL15NU:1,032㎡
断熱仕様 外断熱工法
シート固定方法 アンカー固定

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