施工事例

なにわ東府税事務所

ヒートアイランド対策モデル事業にCOOLが採用

なにわ東府税事務所施工例
大阪府なにわ東府税事務所計画保全整備屋上防水改修工事

構造RC造
所在地大阪府大阪市城東区
発注大阪府住宅まちづくり部
設計監理大阪府住宅まちづくり部
施工(株)都市環境設計
施工時期平成18年12月〜平成19年2月
防水施工山一建材工業(株)
仕様・規模MIH-COOL15 : 540m2
MIH-SW15 : 80m2
採用された理由

大阪府が環境を中心とした新技術育成ため民間企業に広く公募する「ベンチャー新技術率先発注モデル事業」において、平成18年度のテーマ「ヒートアイランド対策と循環型社会の推進:赤外線反射機能による建物屋根の遮熱性向上技術」にリベットルーフCOOLが選定され、「なにわ東府税事務所屋上防水改修工事」に採用された。選定に当たり大阪府と識者による選定委員会が着目した点は次の通り。

  1. 防水シート自身に高反射機能を付与することでコストや施工性、防水層の養生の問題など初期に関わるさまざまな障害を軽減した。
  2. 仕上げ塗材が不要なためメンテナンスが削減でき、ライフサイクルコストを抑えることができる。

施工上の留意点

同工事ではリベットルーフCOOLの効果検証を計画しており、水溜まりによるシートの汚れを極力少なくするため、現状の不陸レベルを測定した上で平場全面に平均50mm厚のモルタルを打設し勾配調整を行った。
またリベットルーフSW(♯401)と比較する目的で同一平面に防水シートを張り分けた。測定用の熱電対を各シート裏面に設置するためAYステンレス脱気筒を応用した。

解説
温度測定の説明

同工事では事業の性格からその効果を検証するため各部位の温度を継続的に測定している。

平成19年5月14日ではリベットルーフSW(#401)とリベットルーフCOOLの表面温度差は約9℃となり、シート表面の温度を下げる効果が確認された。また、スラブ表面は約10℃、スラブ裏面は約2℃の温度差も確認された。

特に夏期日中の屋上表面の温度が下がると、建物の蓄熱量が減少するため、夜間の放熱量が抑えられヒートアイランド現象の緩和に貢献する。また建物内部への流入熱量が減るため空調負荷が低くなり、省エネとCO2排出量の低減による温暖化の抑制にも貢献できる。また建物への繰り返しの熱負荷が少なくなるので、建物の長寿命化も期待できる。

同事業と工事による効果は大阪府のホームページで紹介されるので参考とされたい。

ホームページアドレス:
http://www.pref.osaka.jp/keieishien/venture/sossen/sossen-sentei18.html

測定状況

学会発表のための検証も

本物件では、大阪府立大学大学院工学研究科の吉田教授により、同教授グループが開発された現場で太陽光反射率と赤外放射率の測定ができる手法の検証(左写真)が行われ、結果は平成19年の日本機械学会で発表されることとなった。
また大阪府ではヒートアイランド対策についてガイドラインを作成され、重点対策三項目の一つに建物の高温化の抑制、つまり建物表面を太陽光高反射化することで建物に熱をためない対策を掲げられており、屋根面の高温化抑制(遮熱:太陽光高反射)技術に期待が寄せられている。